浄土真宗本願寺派( 本山・西本願寺 )埼玉組のブログです。
 
葬儀をお願いされる際に

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先日、私・埼玉組広報担当のお寺に、お葬式をされた葬家の方が立て続けて3軒ご相談に来院されました。

 

と申しましても、その3軒の方は私のお寺が執り行わせていただいたご葬家ではなく、浄土真宗本願寺派の埼玉組のご寺院が執り行われたご葬家でもありませんでした。

 

1週間の間にお見えになられた3軒の葬家の共通した相談内容は、「 葬儀の際に【 浄土真宗本願寺派(西本願寺)】の正規のお寺を紹介してください 」とお願いし、葬儀社が手配しますという事だったのに、葬儀後に調べたら来たお寺は本願寺派のお寺ではなかった。今後(49日法要等)のことで悩んでいる。相談にのっていただきたい 」という内容でした。

 

伺うと、その1軒目の方は埼玉県西にある『 遠〇寺 』という寺院が葬儀を執行していました。2軒目の方は埼玉県南にある 『 〇〇院 』という寺院が執行していましたが上記2ケ寺とも浄土真宗本願派の寺院ではございません。また3軒目の方は、同じ浄土真宗ではありますが、東京都の『 真宗高田派 』の寺院であったそうです。

 

全ての喪主様が郷里の親戚にまで確認され、明確に「 浄土真宗本願寺派(西本願寺) 」を指定され、葬儀社も「 手配する 」旨を回答されていたのに、このような現実がいまだに繰り返されていることに、そしてその事が大切な方の葬儀後に判明したご遺族にとって、更なる悲しみと悩みになっている現実に一住職として悲しさと悔しさが込み上げてきます。

 

思考が多様化する現代社会の中にありますので、喪主様によっては「 読経さえしてもらったら、そのお寺が何処の宗派なのか問わない 」 という方もおられるでしょう。また「 浄土真宗であれば、何派でもこだわらない 」という方もおられるかも知れません。そういった方であれば、未包括であろうとも他宗教であろうとも問題にはならないのでしょうが、せめて『 浄土真宗本願寺派 』と明確にリクエストされている方に対しては、正規寺院への案内を ” 施行者責任 “ として葬儀社さんには行っていただきたいのです。

 

埼玉県内には平成29年4月現在、36ケ寺の浄土真宗本願寺派の正規寺院・布教所があります。

 

郷里の親戚のお寺さんや、京都の本願寺、そして東京の築地本願寺に問い合わせていただいても、台帳に登録されている寺院、登録された布教所として間違いがない正規寺院(被包括寺院)です。どうぞ、ご遺族の悲しみを増幅させない施策を関係業者様にいただければ幸いです。

 

また、この記事をお読みで所属寺(菩提寺)がない方も、どうぞ「 危なくなったら考えよう 」ではなく、『 今日とも知らず、明日とも知らず、の無常のいのち 』であるからこそ、今・近所の浄土真宗本願寺派のお寺を探しておこう 」。「 仏法を聞くご縁としよう 」と、あまり重く考えずにお尋ねいただければ有り難いです。悲しまれる、残された遺族の方の姿を見るのは辛いですから・・・。

 

どうぞ、今・浄土真宗本願寺派のお寺を探しておこう!を忘れずに。

 

合 掌

【2017.04.21 Friday 09:58】 author : saitamaso
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