浄土真宗本願寺派( 本山・西本願寺 )埼玉組のブログです。
 
東日本大震災より3年

3月11日、忘れもしないその日から3年が過ぎようとしております。

首都圏に住む私たちは、日々の生活に追われ「 3年の時間 」の中、表向きは平穏な日常を取り戻しております。と同時に、目の前の平穏な生活を送る私たちの記憶の中から「 震災を風化 」させてはいなかったでしょうか。

今現在も、26万人もの方々が避難生活を送る現実。

家族や親族を亡くされ、時が過ぎても哀惜の涙と悲嘆にくれる多くのご遺族がいらしゃる現実。

そして、いつ戻れるかもわからない原発事故からの避難者の方々が日々生活しておられる現実。

そんな平穏とは程遠い方々の苦悩に寄り添わせていただく事を今一度考えさせていただく、そんな3年の日であります。

思えば、3年前の宗祖750回大遠忌法要の期間中に、「 被災された方々に寄り添う 」とした浄土真宗本願寺派のご案内を、今一度いただき、そして埼玉の地でも風化させたくないという思いとともに、一端でも被災された方々や苦悩を抱えた方々への支援をさせていただきたいと、埼玉組としてあらためて取り組む思いです。

埼玉組35ケ寺では、現在も募金活動を継続している寺院もあり、日本赤十字やあしなが募金等への寄付、また宗派の歳末助け合い募金を通しての寄付等もおこなわせていただいておりますが、35ケ寺合同(埼玉組)の行いとして、被災された方々への生活支援としてこのたび些少ではございますが、宗派「 東日本支援金 」を通して10万円を寄付させていただきました。

私たちができること。たとえそれが小さな取り組みでも、そこに少しでも私たちの意識の中から風化させず「 できることから始めさせていただく 」。そんな寺院・住職でありたいと、埼玉組は思います。

1万5千人のお亡くなりになられた方々と、そのご遺族に哀悼の意をあらわします。

合掌
【2014.03.10 Monday 13:00】 author : saitamaso
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