浄土真宗本願寺派( 本山・西本願寺 )埼玉組のブログです。
 
震災ボランティア報告 Vol.1



仙台別院内・旧あそか幼稚園園舎が東北教区災害ボランティアセンターとなっている。1階は事務所、食堂として使用され、2階は宿泊場所となっている。宿泊は寝袋持参のこと。三河、函館ナンバーの車もあり、日本各地からボランティアが集まってきている。

活動は毎朝8時から始まり、それぞれの現場へと散っていく。夕刻には翌日のミーティングが行われ、夕食のふるまいもある(毎日かどうかは不明)。事務局専従員は1名のみ。2週間くらいで交代するもよう。専従員の負担が大きいことが気にかかる。

仙台市内は日常の社会生活が送られていて、GSで給油も可能、大抵の商店も営業している。しかし、仙台東部有料道路(4/7の余震でひび割れ段差が発生しており、4/13現在通行止め)の下道である県道23号線を多賀城市方面へ向かっていくと、様子は一変する。津波で流された車両があちらこちらに放置されたまま手つかずの状態。

おびただしい数の乗用車、トラック、タンクローリーなどが転がっていたり、木にひっかかっていたり、住居につっこんでいたりする。これでも震災当初より随分ときれいになったとボランティア先のお宅のご主人は話されていた。


現地のラジオ番組では、仙台市では、今回の震災によって例年出るゴミの100年分が出ると報道されていた。今回ボランティアを行った多賀城市でも流出物や浸水した家財などが回収される目途もなく、家の前の道路に積み上げられていく。浸水した自動車には、○月○日回収予定のステッカーが貼られている。

多賀城市ボランティアセンター住民からのオファーを受け、そのオファーに基づいてオーダーを作成し、各地から集まったボランティアを7〜8名の班分けをし、活動させている。たまたま千葉組の有志も同日現地入りしており、共に活動を行った。


4/13
現在では、一般住居の清掃、流出物撤去作業が主な内容となっている。

仙台別院への帰路、仙台東部有料道路よりさらに東の宮城野区にある専能寺様に立ち寄らせていただいた。宮城野区や若林区は仙台市内でも津波被害が大きかった場所であり、住居の形をとどめていない瓦礫の山と化している場所もある。


4/13
、専能寺様では、東北教区ボランティアセンターによる清掃、流出物撤去作業が行われ、その後、震災後初めてとなる御法座が開催された。私たちが到着したときにはご法座は終了した後で、お寺には誰もおられなかった。


「たとひ大千世界に 満てらん火をもすぎゆきて 仏のみ名を聞く人は 永く不退にかなうなり」ご和讃が脳裏に浮かぶ。

( 埼玉組・彩青会会員 / 善巧寺 榎本 明 )

【2011.06.20 Monday 11:00】 author : saitamaso
| - | - | - | - | - |