浄土真宗本願寺派( 本山・西本願寺 )埼玉組のブログです。
 
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浄土真宗のお盆

 

この時期になりますと度々「 浄土真宗では お盆にどのようなお飾りをすればよいのですか?」と、尋ねられることがあります。これは、お盆独特の飾り方があるのではないかと思われているからでしょう。

 

確かに浄土真宗以外の他宗派や、一部の地域の風習などで精霊棚を作ってお膳を用意したり、お盆の期間中に盆提灯を玄関先に掲げて、迎え火や送り火をする所があるようですが、浄土真宗ではそういったことは一切いたしません。一周忌や三回忌等の法事と同じように、生花を花瓶(かひん=仏壇の花立)に生け、お菓子・供物を仏前(お仏壇)に供えるだけです。【 上の写真が、浄土真宗本願寺派の正しいお仏壇のお飾りです。ロウソク立てや花瓶・香炉などもこの通り決められた場所に配置します。また浄土真宗では位牌は作りませんしお仏壇にも置きません、過去帳を作成し(寺院で記載してもらいましょう)お仏壇に置くのが正式な作法です。またお盆の精霊棚は勿論のこと、水やお茶、酒やタバコ等もお供えしてはいけません。また刺身やお寿司等の生臭物も供えないように 】

 

ちなみに精霊棚というのは、先祖の霊を迎えてもてなす為に用意する棚だそうで位牌を並べ、その前に精進料理のお膳や迎え団子、その他盛りだくさんの果物野菜を供えるのだそうです、また、ナスとキュウリにおがらをさして、牛と馬に見立てるのは先祖の霊が乗る為の乗り物だそうです。そして、その精霊棚の前で先祖の霊を丁寧にもてなし、お慰めして追善回向しようとするのが、精霊棚の習わしです。

 

しかし、こうした風習はお盆本来の由来から言えば、少し筋違いであると言えます。

 

そもそもお盆とは、お釈迦さまのお弟子であった目連尊者が、餓鬼道に堕ちた亡き母を救おうとして、その母に食物を与えるのですが、救われずお釈迦さまの導きで衆僧に供養して、初めて救われた(その日が7月15日)−という故事から起こった行事です。

 

すなわち、亡き母や、特定の先祖(○○家の先祖代々など)に供物を捧げるというものではなく、自らが深く仏法に帰依して 限りなき仏さまのはたらきを仰いでいく、ということでしょう。

 

言い換えれば、ご先祖のご恩に報いる道は、今を生きとし生ける私自身がお念仏を喜ぶ身となることです。ご先祖への報恩の思いから仏法を聞かせていただき、阿弥陀如来のはたらきにより救われていく身の幸せを喜ばせていただくのが、浄土真宗のお盆です。

 

ですから、精霊棚を設けるのではなく、ご本尊の阿弥陀如来を心から仰ぎ、特別なお供えではなく通常の回忌法要と同様のお供えをし、ご家族皆様で「 なもあみだぶつ 」とお念仏申しましょう。

 

( 浄土真宗 仏事のイロハ / 本願寺出版社より抜粋 )

【2018.07.27 Friday 15:29】 author : saitamaso
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